筋トレにおいてもっとも重要なことは、完璧なメニューを組むことでも、間違いのないフォームを勉強することでも、ましてやジムに入会することでもありません。
まずは筋トレを継続すること。
これが何よりも重要なのですが、何よりも難しいポイントです。
ここでは、なぜ筋トレが継続できないのかという原因を見て、その後筋トレを続けるための対策を紹介しています。
原因①すぐに効果みえない
これは筋トレ以外にも通じることですが、効果がすぐに出てこないとやる気は急激に下がります。
効果がどの程度で見え始めるかは体質などの個人差があるため一概にはいえませんが、少なくとも3ヶ月間は必要です。
もちろんこれは筋肉の見た目の話であり、身体の中では筋肉は一番最初に筋トレを行ったその時から変わり始めています。
しかし、筋トレを行う動機で一番大きいのは見た目がたくましくなる、あるいは引き締まるという点です。
この動機と結果の時差の壁を超えることが出来ずに、結局継続できないまま終わってしまう最大の理由です。
原因②完璧にやろうとしてしまう
もう一つの大きな理由は「完璧にメニューをこなそうとする」ことです。
筋トレの効果を最大限引き出すために、メニューを事前に組んでおくことは非常に重要です。
しかし、仕事や勉強で忙しい現代において、一定のサイクルで必ず筋トレの時間を確保するということは非常に困難です。
仕事は定時であがれるという方でも、職場の飲み会などが入ってしまい、自分だけで時間を完全にコントロールできるわけではないはずです。
自分で一度作ったメニューが続かなくなると、これも筋トレを継続するモチベーションを下げてしまう大きな要因です。
対策①メニューを完璧にこなさなくてもよい
まず重要なのは、筋トレのメニューを必ずしも完璧にこなす必要はないということです。
もちろん最初に組んだメニューを予定していたとおりに行うことが筋トレの効果を最大限に高めることにはなります。
メニューを組んだときには「ここまでに体重または体脂肪で○○」と目標も定めていたかもしれません。
しかし、ボクシングの選手が重量制限ギリギリに体重を調節するわけではないため、その目標に多少遅れることがあったとしても、トレーニングをやらないよりははるかに効果があります。
時間がなくてメニューの一部を削ったとしても、筋肉同士は連なって動いています。
例えば、胸筋を鍛えるための腕立て伏せであっても、補助的に肩や背中の筋肉も使うため、仮に肩・背中のトレーニングが出来なくとも、自然と筋肉を使うことができています。
必ずしも完璧なメニューを常に行わなくてもよいと気楽に構えて、トレーニングを行っていきましょう。
対策②時短メニューを作成しておく
もし余裕があれば、全てのメニューが出来ない場合の時短メニューを事前に準備しておくことをオススメします。
このとき重要なのは、各トレーニングのセット数・回数を減らすよりは、メニューそのものを減らすということです。
例えば、通常のメニューでは背筋を鍛えるときに、腕立て伏せ3セット×30回、懸垂10回×3セット、バックプレス10回×3セットを行っていたとします。
時短メニューを作成するときには、各種目を2セットづつにする、または回数そのものを減らすというよりは、腕立て伏せ3セットのみ、あるいは懸垂3セットのみとメニューの負荷はそのままにしておき、メニュー数そのものを減らすようにします。
短時間であっても鍛えると決めた筋肉はしっかりと負荷をかけることが重要なので、セット数・回数は通常通りを意識しましょう。
対策③サイクルをフレキシブルに考える
週に何回筋トレを行うと決める方が多いですが、その場合も極力フレキシブルに考えます。
月・水・金は必ず筋トレをすると強く考えてしまうと、その日に出来なかったときに罪悪感を感じてしまい、モチベーションを下げる要因になりかねません。
筋トレのサイクルにおいて1日あけるか2日あけるかは大きな問題とはなりません。
水曜日に出来なかったから木曜と土曜に行う、または週3回の予定だったけども仕事が忙しくて週2回に変更した、という場合でも筋肉の成長という意味ではほとんど影響はありません。
何よりも継続することが大事なので、自分が定めたルールにとらわれ過ぎないように意識することが大事です。
対策④筋トレそのものを楽しむ
これが何よりも重要ですが、筋トレそのものを楽しめるようになると、継続することはとても簡単です。
どうしても筋トレをやる理由は「ダイエットしたい、痩せマッチョになりたい、くびれをつくりたい」など見た目を変えることになりがちです。
メリット・効果を得るための投資として筋トレを捉えると、どうしても楽しむことが難しく、ましてや効果が出ないときには筋トレそのものの意味がないと考えがちです。
もちろん、望んでいた効果があればなお良いですが、そのような効果がなかったとしても、筋トレそのものが気分転換になる、筋トレを通じてストレス発散になる、など筋トレ自体を楽しめるように考えましょう。