アミノバイタルの効果とは?運動前・運動後?
マラソンやランニングにかかわらず、運動時には、適切なサプリメントや栄養ドリンクを飲むことで、パフォーマンスの向上が期待できるのは、アスリートやランナーの間では常識ですよね。
最もメジャーなサプリメントとして有名なのがアミノバイタル。
小分けになっており、持ち運びも便利ですし、顆粒タイプで水だけあれば簡単に飲めるのも嬉しいですよね。
最近はマラソンの休憩地点などでこのアミノバイタルを飲んでいる人も非常に多く見かけるようになりました。
もちろん飲まないよりは飲んだほうが良いのは分かっていますが、せっかくならば正しいタイミングを理解して吸収効果を高めたいですね!ここではアミノバイタルの効果や飲むべきタイミングを解説していきます。
アミノ酸の効果とは?
アミノ酸とはタンパク質のものとなる構成物質で、簡単に言うとアミノ酸が集まって筋肉のもととなるタンパク質が出来上がっています。
科学的には、次のとおりとなります。
■アミノ酸とは
アミノ酸とは、アミノ基(‐NH2)とカルボキシル基(‐COOH)とをもつ化合物のことで、 アミノ基とカルボキシル基が同一の炭素原子についているものをα(アルファ)‐アミノ酸、 アミノ基が隣の炭素原子に順次移るに従って、β(ベータ)‐、γ(ガンマ)‐、δ(デルタ)‐アミノ酸と呼びます。
日頃から食事を通じてタンパク質を摂取することも重要ですが、運動中には筋肉が壊されていくため、適切なタイミングでアミノ酸を摂取する必要があります。
なぜアミノ酸を個別に取るのか?
タンパク質を含む食事を取れば、アミノ酸に分解をされて体に吸収をされます。
それならば、タンパク質を摂取すれば十分に思われますが、アミノ酸のまま直接取り込むことで、タンパク質からの分解では得られない効果を得ることが出来るため、アミノバイタルのようなアミノ酸サプリメントが人気となっています。
アミノバイタルの効果とは?
運動後の疲れた身体でアミノ酸を摂取することで、即座に筋肉の回復を促進することができます。
筋肉は壊れた直後から回復をしようとしますが、そこで栄養素が足りていないと、疲労回復が遅れてしまいます。
運動後のアミノ酸の摂取は下記のような効果を得ることができます。
①アミノバイタル系はアミノ酸配合量が多い。アミノ酸はたんぱく質より早く筋肉へ届くため、運動直後のアミノバイタル摂取は合理的。
②必須アミノ酸であるBCAAの配合量が多い。BCAA摂取は筋分解を抑える & 筋合成をスムーズにするため、運動直後のアミノバイタル摂取は合理的。
③ロイシンの配合量が特に多い(アミノバイタルゴールドに限る)。ロイシンは筋合成&グリコーゲン合成をスムーズにするため、運動直後のアミノバイタル摂取は合理的。
引用:筋トレweb.com
また、合わせて運動中のアミノバイタルの摂取も効果的です。運動中にも筋肉は壊れ続け、特にマラソンのような長時間体を動かし続ける運動の場合には、長い時間をかけて筋肉に疲労が溜まっていきます。
運動中にアミノ酸を適切に補給することで、筋肉の崩壊そのものを防いでくれるとともに、運動中に始まる筋肉の回復活動も促進をすることができます。
運動後には肉類を中心としたタンパク質のメニューを取る人も多いですが、タンパク質は吸収される際にはアミノ酸に分解をされます。
つまり、タンパク質のままでは吸収までに時間がかかってしまうため、素早い吸収を促すためにもアミノ酸のかたちで取れるアミノバイタルはおすすめです。
アミノバイタルを取るべきタイミング

出典:https://tabimo.jp/
これまでみてきたようにアミノバイタルを取るべきタイミングは運動直後が最も効果が高いといえます。
筋肉の回復活動を促進し、翌日以降に疲れを残さないためにも、忙しい社会人などではマストといえるかもしれません。
また1時間以上の長時間にわたる激しい運動をする場合には、ハーフタイムなどの休憩中にもアミノバイタルを取りながら、運動中の疲労を抑制するのがオススメです。
さらに試合本番などの場合には運動前にも摂取をし、血中のアミノ酸濃度を運動前から高めておくのもパフォーマンスを高める上で効果的といえるかもしれませんね。
アミノ酸に含まれるBCAAとは?
上でも少し出てきましたが、最近はアミノ酸とともにBCAAという言葉がよくスポーツドリンクなどでは記載されています。このBCAAとは一体何なのでしょうか。
BCAAとは、アミノ酸の中に含まれる「ロイシン」「イソロイシン」「バリン」という3つの構成分子のことを指し、短時間の激しい運動でも、長時間のゆっくりとした運動でも、スポーツの最中には急激に失われやすい栄養素です。
アミノ酸の中でもこのBCAAを摂取して体内で蓄積をしておくことがパフォーマンスの向上に最もつながると言われています。
アミノバイタルのようなスポーツ系のサプリメントは、BCAAの摂取に主眼をおいて設計がされているため、アミノバイタルの他に並行して別のサプリ取る必要はなく、アミノバイタルで十分だといえます。
脂肪燃焼効率を高めるアミノ酸?
逆にアミノバイタルが主な目的としていないアミノ酸の働きとして、脂肪の燃焼効率を高めるもあります。
ジン、プロリン、アラニン、アルギニンと呼ばれるアミノ酸は運動中に脂肪を燃えやすくするため、ダイエットなどを目的にスポーツをする人は、これらのアミノ酸が摂取できるサプリメントを取る必要があります。
プロテインと同じように、何のためにアミノ酸を取るのか、によって選ぶべきサプリメントは異なるため、注意をしましょう!
アミノ酸と合わせて糖質も取るべき理由
ではアミノバイタルだけで十分かというと、決してそんなことはありません。
BCAAを中心としたアミノ酸は極力早く吸収を出来るように作られていますが、身体の構造上、糖質を合わせて取ることで、より一層筋肉にアミノ酸が早く行き渡ります。
そのため、筋肉をいち早く回復させて、次のトレーニングや試合に備えるという場合には、アミノ酸とともに糖質が取れるものを素早く取り込むことが重要です。
フルマラソンに備えるアミノバイタル
フルマラソンのためにアミノバイタルを取る人も少なくないはずです。
では、42.195kmという長い距離を走りきるために、4時間前後という非常に長い時間を乗り切るために、アミノバイタルを取るべきタイミングはいつなのでしょうか。
まず、スタート前には必ずアミノバイタルを飲みます。レース開始の30分前がおすすめで、このタイミングでとっておくことで、運動を始めるときには、血中のアミノ酸濃度を高めることができます。
マラソンのレース中は10km毎にアミノバイタルを取るイメージで補給をしましょう。
BCAAは想像している以上に急速に体内から失われてしまうため、レース中に4回、5回とアミノバイタルを飲むことになっても決して取り過ぎではありません。
10kmランの練習直後にアミノバイタルを飲む考えれば、5回近く飲んだとしても不思議はないですよね。
そして何よりも大事なのは、レース後、フルマラソンを走りきった後には必ず最後にアミノバイタルを飲みましょう。
身体は憔悴し、疲れ切っている中ではありますが、その状態をいち早く脱しようと筋肉は回復を始めています。
その活動を妨げてしまうことがないように、可能であればプロテインと合わせて摂取をするのがおすすめです。